妄想癖がある、という言い方をあえてしてみる。僕には、妄想癖がある。何か面白いアイデアの種を思いついたら、それがバーっとウイルスのように広がっていくのである。思考が全てそれに支配される。今日も僕は、このあいだ友達に言われて気づいた台湾のワーキングホリデービザ受付再開のニュースが気になってそれを検索して、自分ではてっきりもう30歳だから資格がないと思っていたんだけど、実は10月生まれの僕は、10月が来て31歳になるまでは、まだ応募資格がある、ということがわかったのだった。
その瞬間に、実際に行ったらどうだろうか、ということについて具体的に考え始める。でも、実際には行かないのだろう、と思う。でも、こうして妄想でもいいから、考えている時間が楽しい。でも実際にはやらない。
これは別に「まぁそんなことはあり得ないんだけどね」と諦めているわけではない。むしろこのような妄想をしている間というのは、「行こうと思えば簡単に行ける」と思っている。不可能なことなんてないからね、と至極自然に思っている。為せば成る。為さねば成らぬ。本当にただそれだけだと思っている。
でも、本当に行くつもりで考えを進めていると、なんだか最後にはやるせなくなる、ということももう僕は知っているので、ここは一つ、「企画書作戦」を使ってみる。企画をめちゃくちゃ具体的に立てるという行為に昇華するのだ。でも、それは実現しなくていい。ただ、その妄想を文章なり、絵なり、漫画なりにする、という結びつけかたをすればいい。
これは、自分の妄想に具体性を付与する訓練になる。それだけでもめっけもんではないか。無理に実際に台湾に行く必要がないのである。ただ、その具体的な計画だけ考えて、それで遊んで、スッキリすればいいのである。
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でもそれとは別で、僕は来年台湾にパフォーマンスをしに行くかもしれないので、その計画はちゃんと立てるつもり。自分がジャグラーとしてどうもまだ色々やりたいことがあるなぁ、ということに気がついたので。やりますよー。