2021年11月16日火曜日

踏み切り板をとべ - 九州の旅(5)

2021年11月14日(日)

昨日少し飲み過ぎた。7時に起きる。シャワーを浴びて、荷物をまとめて、ロビーに降りた。別に希望したわけではなかったのだが朝食がついているプランで、食券を渡したら野菜カレーが出てきた。ドリンクはハーブティーとコーヒーが選べた。ハーブティーを選んだ。なんとなくお酒の後の日にはこちらがよい気がした。
出発しようと思ったら、空が薄暗い。道ゆく人をみると、中には傘をさしている人もいる。あまり寒さのことを考えない格好で来てしまっているので、ゲンナリした気持ちになる。もう一枚、もっと暖かい上着が欲しい。
とにかく、カブにまたがって長崎の滑石を目指して出発。
走り始めて5分でもう体が冷え込んできた。太陽が出ていないと、とても寒い。暗いと気分も晴れない。
早く陽が出てくれることを切に願う。

途中、佐賀市と久留米市が交互に出てくる箇所がある。筑後川と、それを挟んだ向かいの山脈の様子がとてもきれいだった。

休憩したセブンイレブンで、小さい男の子がカブに興味を示していた。
「カブみたい! ねえ、カブみたいだよ!」
そう、カブはカブでも新しいカブだよ、と教えてあげる。
「家にね、カブがあるんだけど、無くしちゃったの」
という。
見つかるといいね、と言った。
「カブ、カッコいい!」
そう言って男の子は手を振りながらお母さんとコンビニに入って行った。

かっこいいカブに乗って、滑石についた。
後半はだいぶ陽も出てきて楽だった。それまで安っぽいレインコートまで着て寒さを凌いでいたが、太陽が出てきてから、途中で脱いだ。

滑石の公民館横のスペースで、大橋昂汰くん、大吾さん、Misakiに会う。大橋くんと一緒にジャグリングをしている子供たちもいる。
動画で見たことのある場所だった。

大人と子供、互いに自己紹介をする。
一部の子を除いてみんななかなかシャイである。
男の子からいろんなお話を聞き、女の子と一緒にごっこ遊びをした。
ローソンで軽食を買ってきて食べる。集まりは誰にも何にも拘束されていない。

しばらくして、みんなにあいさつをしてバイクで長崎に一足先に帰る。
泊まる部屋に入って、仕事をする。

明日以降の宿を調べたりしながら窓の外を見やって、不安な気持ちが襲ってきた。
ずっと移動してホステルに泊まっていたら、お金が目減りするだけだな、と思って。
働いてはいるし、収支で言えばプラスなのだが、そういうことではないのだ。
でも、定住がスタンダードだ、ということへの本能的な違和感もあるから、その両方を等しく感じたんだと思う。
いい時間だった。

仕事を終え、改めて大吾さんとみさきと、みさきのパートナーのしゅうじさんと合流。長らく行きたかったイタリアンのお店でご飯を食べる。
これも、店主のケンさんを交えて長々と話し、とてもいい時間だった。
壁に絵も描いた。

大吾さんと部屋に帰り、対談をしたり、絵を描いたり。寝たのは3時半だった。

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