2022年9月18日日曜日

全部やる日記 8 

 朝はやっぱりタリーズへ。のそのそと起きる、という感じ。のそのそ。スッキリ、でもパッと、でもなく、のそのそ。眠気が頭から離れない。家が悪いのか? 僕は今なんだか引っ越しがしたい。僕が悪いのか? 日当たりが悪いせいか? なんとなく、壁から漂う匂いがいけないのかもしれない。なんだろうね。ベッドが悪いのか?
 僕はとにかく解放感がない場所にいると鬱々とする。そりゃあみんなそうだ、当たり前だと思う。でもそうじゃない人もいるのかもしれない。窓なんか最小限でいい、暗いところで一人作業をしている方が落ち着く、という人もいるのかも。
 とにかく、そう長くない人生だから、なるべく居心地の良い場所で過ごしたいと思う。
 でも僕はこういう時に、今まで、「いい方向への変化」をなるべく早急に、と焦っていたけど、それもやめようと思っている。特に、お金と手間がかかることに関する決断をするには、慎重すぎるくらい慎重でもいい、と思っている。どうせ、本当にいい決断の時にはそれがすぐわかるだろうからだ。ちょっと無理して変化の方に行こうとして、失敗ばかりしてきた。変化したい、と思ったら、本当に大きな、本気の変化のために、黙って知恵と資金を貯めておくのが正解だろう、と僕は思っている。
 昼までタリーズにいて、急に思いついて席を立って浅草に行く。展示を見に。同世代の作家・荒牧悠さんの、「荒牧 悠 "こう (する+なる)” ― phenomenal # 02」。Twitterで少し話題になっていて、見ておいた方がいいような気がして、見ることを決めたら、予約を取ってその2分後に電車に乗った。
 浅草駅から結構歩いた。久しぶりの浅草駅は、人が多くて少し落ち着かない雰囲気だった。人力車がたくさんいた。まるでそれが主要な交通手段であるかの如く、人を乗せた大きなリヤカーが道を走り回っていた。
 展示では、荒牧さんと話した。一時間ほど滞在して、細かい話までたくさん聞いた。ジャグリングの話もした。荒牧さんがディアボロも買ってみて試した、ということを聞いて、すごい実験精神だなと思った。
 展示自体すごく良かった。こういう風に心地のいい空間は、とても好きだなと思った。家もこれぐらい心地がよかったらいいんだけど。

 展示だけ見て、僕はあんまり人混みが好きじゃないし、休みの日の東京なんてのは特に好きじゃないので、さっさと帰ってきた。ちょうどピッタリのタイミングで待ち合わせをしていたLさんと会った。白楽の中華を食べながら、仕事の打ち合わせをした。帰り、もう少しだけ話そうかな、という気になって、カフェ居酒屋のにゃらやに一緒に行った。一周年だ、というので、日本酒をふるまってもらった。シンクに皿が溜まっていたので、その皿も洗った。
 後で思い出したけど、僕がお酒を飲んでいるその間に、白楽ではドッキリヤミ市というイベントをやっていて、ギリヤーク尼ヶ崎さんも来ていたのだった。見にいけばよかった、としばらく後悔したが、こういう「あれをやっておけばよかった」という後悔に耐性をつけたい。「逃したもの」については考えなくていい。今持っているものと、これから持ちたいものについてだけ、それを少しでも良くしていこう、と考えるだけでいい。今の状況から、どっちに足を向けたらより良い方に行くのか。そういうことを考える。ただ、自分が今何を目指して進んでいるのか、それをしっかりと見据えよう、という気でいる。

 結局、外で起きていることを一切無視して、僕は家で文字起こしをして、少しだけ本の執筆を進めた。
 書き方について少し何かが見えた。これを待っていた。僕は、文章のための文章じゃなくて、状況を思い浮かべて、ただそれを描写していって話をするのが得意、というか、それがやりたいことで、一番ワクワクすることだったんだ、と思い出した。僕は漫画を描きたかった。それを文章でやりたいと思っている。
 読んだ人からの感想も時々もらうんだけど、早く続きが読みたい、と言ってくれる。素直に、僕は別に「本質的なこと」とか書かなくていいから、面白いものを書けよ、と自分に言っている。いいんだ、そんな、高尚なこと書かなくて。

2022年9月17日

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