2022年9月25日日曜日

全部やる日記 10

 今週はほとんど、テニスの国際大会の手伝いをしていた。友人からの誘いで引き受けた。賞金を受け取りにくる選手たちに領収書を渡すだけの業務なんだけど、これが楽しかった。余った時間は、機材クルーの外国人から来たトラブル対応や、雑用係として会場を行ったり来たりしていた。僕はこうして現場で身体を動かすことが好きだ。そして、そこに窮屈さがない、ということがとても大事。規制の多いところにいると途端に悲しくなる。バッタみたいに、ぴょこん、ぴょこんとホップステップで移動して、違うところで仕事をしているのが好き。
 同時期に、3連休でジャグリング大会のJJFをやっていた。2007年に初めて参加してから、参加者としてだったり、海外ゲストのアテンドをしたりで密接に関わっていた時期もあった。今年は広報の翻訳業務という形で遠隔的に携わっているだけ。行ったら仲のいい人や、しばらくぶりの人にも会えるし、楽しいであろうことはわかっている。でもなんとなく今年はいいかなと思って、最終日に行こうと思えば行けたけれど行かなかった。それよりは、もっと個人的に仲のいいジャグラーとじっくり話をしたり、楽しいことをしたい。別にジャグリングをしなくてもよい。自分の中で何かが熟成される気配を感じるのが好き。
 そんなわけで今日は桜木町に行って、無印良品で少し秋服を揃えた。そのあと市役所のお気に入りのスターバックスに仕事をしに行ったが、連休だったこともあって座れず。結局妙蓮寺に戻る。野毛では、大道芸イベントもやっていたみたいだけど、それも行かずに帰ってきた。見たら楽しかったのだろう、それも知っている。懐かしい人にも会える。でも、なんとなくそういう気持ちにならなかった。
 大規模にジャグラーと交流するのは、年に一回、EJCに行くぐらいでいいかなと思っている。あんまり公演を見る気にもならない。なんでだろう。僕はそれこそ数年前まで、それなりの数の公演を見ていたけれども。僕は今、小さい規模で、本当に気の合う人たちだけで一緒に海でも眺め、ビールでも飲みながら話をする、というのがやりたい。やるならそれくらいでいい。レベルの高いジャグリングを見たい、という欲があんまりない。
 自分が心地の良い生活圏を維持することに興味がある。何か自分なりに納得できるものを生み出すまでは、あまり多くの人に会いたくない、ということもある。
 インターネットで情報が洪水のように流れてくる状況にも、やっぱり時々辟易する。
 普段生活をしているだけで、僕は初対面の人とどんどん話してしまう。あまり新しい出会いを特別なところで求めてもいない。もっと内面を向く時間を増やした方がいい、という自分なりの、身体からの指令なんだろう。あんまり波風を立てたくない、とも思っている。僕は今まで、あまりにもたくさん、人と関わりすぎてしまったと思っている。関わる分だけ、たくさんいい思い出も、悪い思い出もあって、それを処理しきれないでいる。
 どこか静かなところで隠遁しながら、時々、全然関係ない文脈のところで元気に跳ね回って、また帰っていく、というのがいいな。

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