2021年9月3日金曜日

ながいつぶやき(172) 世の中の人の真剣な部分

少し忙しくて中断していたが再開。

今日は大吾さんと目黒区美術館へ行った。現在、「包む-日本の伝統パッケージ展」というものをやっているのだ。あと二日で終わるが。ポスターのアイキャッチとなるパッケージ、卵が5つ藁で包まれているところが、ジャグリング道具を想起させる、というただそれだけの理由で向かう。それ自体、冷静に考えれば実に短絡的な行動だが、同時に、何かもう少し根源的な理由がある感じも、する。むしろあんまり関係ないからこそ、ジャグリングに引きつけてみたら発見がありそうだ、という期待がある。そこに、知性が運動をするための幅を感じるからかもしれない。

ここ数日、本を読むのが無性に面白い。直近の関心に合わせて、とっかえひっかえ乱読するのが愉快である。図書館にはお世話になっている。美術館への行き道の電車の中でも、本を読む。『巨岩と花びら』。はしもとみおさんが薦めていたので、ひとまず手に取ってみた。今のところ半分くらい読了。著者の彫刻家・舟越さんは、心の動きが上品である、と思う。

冒険、漂流、建築、彫刻、というテーマが今の興味の範疇。荻田泰永、角幡唯介、高野秀行、植村直己、関野吉晴、本多勝一、ジョン万次郎、隈研吾、はしもとみお、舟越保武、といったあたりの人物を軸に、本を検索してなんとなく順番をつけて読んでいく。

本を読みたい、というのは、世の中の人の真剣な部分を知りたいということなのだな、と察せられてくる。

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