2021年6月14日月曜日

ながいつぶやき(126) IKEAのくうき

IKEAにいる。

横浜から世田谷までバイクで行って、PM Juggling のだいごさんと一緒にジャグリングをして、その帰りに、どでかいIKEAの建物の前を通ったので、大きな国道での怖いUターンをしてまで立ち寄った。見てみたい家具があったのと、北欧らしい空気の中でフィンランドについてのエッセイの続きを書きたいと思ったから。

見たかった家具を見たら、順路を逆周りして、すぐにレストランに行って、唐揚げ4つと、洋梨のソーダをトレーに乗せて席についた。肉を頬張り、ソーダを飲みながら、持ってきた『河童が覗いたヨーロッパ』の文庫本を読んだ。舞台美術家でグラフィックデザイナーの妹尾河童さんが書いた(描いた)本。ヨーロッパに海外研修に行った一年間、出会ったものや、特に泊まった部屋の様子を、手描きのイラストと手書きの文章で綴ってある。元々は個人的に付けていた記録ノートだったそうだ。本を読んでいる後ろでは、二人の女子高校生が好きな男の人の話をしていた。僕はなんとなく、男子校で過ごした中高6年間のことを思い出した。まだまだ小さい子供を連れた、若いお父さんお母さんの姿もたくさんある。そういえばだいごさんにも小さい子がいる。

全然関係ないんだけどさ、家具を家に迎え入れるとさぁ、なんだかお店で見た時と違うなー、ということって往々にしてある。ちょっと小洒落て広々とした空間で仕事をしたいなと思ったときは、IKEAにきてソーダを飲みながら、女子高校生とか家族づれの身の上話を聞きながら、ひとりで4人席に座って広々したスペースで仕事をするのが一番ちょうどいいかもしれないな、と思った。

結局僕はここで、さっき行ってきた世田谷の体育館についての文章を延々と書いていた。絵を描くのと同じ気持ちで、ただ起きたことをそのまま書いた。

0 件のコメント:

コメントを投稿