2022年1月8日土曜日

雪掘り日記 - 十日町の古民家へ⓪ ネコ、東京駅、教官

文章を書くのもなるべく朝がいい。

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上越新幹線の中にいる。東京駅は予想よりも遥かに混雑していた。周りを見るとスノーボードを持った若い男女がたくさんいる。そうか。新幹線乗り場に来るまで、今日が連休の初日であるということを忘れていた。スキー板を持っている人もわずかにいる。新幹線に乗っている今も、目をあげると、大きなケースがぴょこん、ぴょこんと5本座席から顔を覗かせているのが見える。バッグに完全にしまうタイプのものと、エッジの部分にだけカバーをかけるタイプがある。スノーボードしたいなぁ。

そうか、今思えば、連休だからこそ、新潟で雪を掘るお手伝いの募集があったのだ。

新潟県の十日町市に行って、「雪掘り」の手伝いをしてくる。先日ネット上でお知らせを見たから応募した。猫が7匹暮らしている古民家ゲストハウスで、一緒に雪掘りをしませんか、ということであった。すぐに応募した。

完全なるボランティア、というわけではなくて、きちんと時給1000円の給料がでて、食事、宿泊もついてくる。夜は疲れを癒すために、みんなで温泉に行きましょう、ということである。
もちろん、往復の新幹線代を考えたら金銭的には足が出る。でも、猫に会えるので、足は引っ込んで、逆に頭から突き出すぐらいである。

思い出せる限りでは、僕は上越新幹線に乗ったことがない。
東海道新幹線には、しょっちゅう乗っている。今更新横浜から京都まで新幹線に乗ったところで、何も思わない。ただの速い電車、という感じである。でも今日乗っている上越新幹線は、見える景色も違う、乗客の感じも違う。そもそも乗ったのが東京駅からなので、それもいつもと違う。さらに向かっている場所も滅多に行かない新潟であるから、すべてが面白い。

最後に新潟に行ったのは、2015年に自動車免許合宿で燕に滞在した時だ。僕は当時の自動車学校の教官の態度が心底嫌だった。嫌な人に当たってしまったのだ。まだアクセルもシフトもブレーキもミラーも何も触ったことがない人が、初めてのエンジン始動でエンストしたぐらいで、バカにしたような顔でため息をつく人、なんてこの世に存在すると思っていなかったのだ。それに加えて、公道で運転をする、というプレッシャーが重なり、しまいには動悸がして寝られないような状態になってしまった。その時は友人に電話をかけて慰めてもらった。

……まぁそんなわけで、今日はワクワクしているだけ(笑)。
雪掘りは重労働だろうけど、免許合宿よりは1000倍面白いと思う。

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