2022年7月17日日曜日

生活のすべてが栄養なんだ

 絵を描こう、と思った時、必ずしも立派なキャンバスに描き、額に飾って発表をしなくてもいいように、ちょっとドローイングをするような気持ちで文章を書くのもいい。それを発表する必要もないのだが、なんとなくみんなの目に見えるところに置いておくのもまたいい。基本的には、何か、自分の考えを整理するために書いている。さらさらとただ思いつくままに文章を書くのは、そのへんに置いてある白い紙にパッとペンをとっていきなり線を書き始めるのと同じである。それがたまたま音声言語を移し取る文字に置き換わっているだけで、本質的には、脳内にあるイメージを線に変換するのとなんら変わりはないのである。でもそう考えると、そうか、絵を描くにも、文章を書くにも、その源泉となるイメージがどこからくるのか、というと、それまでに出会ったものでしかないので、やっぱり、生活、生活のすべてが栄養なんだ、と思うのである。

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