2022年7月2日土曜日

ベトナムコーヒー

  今日の朝方、とてもやりきれない気分だった。何を希望として生きていけばいいのか全くわからないような気持ちになっていた。とりあえず外に出た方がいいだろうと思って、外に出た。バイクに乗って配達をしたけど、それでもあまりよくならかなった。むしろひどくなっているようだった。急遽友達を誘って、昼ごはんを食べた。ベトナム料理を食べた。生春巻きと鶏肉のフォー。とても美味しかった。食後のジュースとベトナムコーヒーも美味しかった。

 コーヒーの底に沈んでいるコンデンスミルクみたいに、やりきれなさというのは、いつでもそこにあるなぁと思った。嫌な思いなんてない、と思っている生活も、その上にブラックコーヒーみたいに乗っているだけだ。時々溶かして一緒に飲むしかない。

 でも食後のコーヒーを飲む頃には、生々しい気持ちは去っていた。ありがたい。そのあと、どこに行くかもよく決められずとりあえず生活綴方の方に移動した。そこで店番をしていたなかじまさん、もふもふさん、女性のお客さん2人と、パピコを食べながら話し込んだ。お客さんのうちひとりは近所に住んでいる、というから、今後もまた会うかもしれない。

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 文章によって、やりきれない時の感情を伝えることはとても難しい。というかそもそも、「伝わる」ということがない。あくまで、文章によって、受け手の脳の中に情景を喚起することしかできない。

 だからこそ救われることもある、と思う。

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