子供の時、みんなの前で鼻血が出るのがすごく嫌だった。
今も覚えている感覚がある。
鼻血を出している時はみんな敵に見えた。
自分はこうして血を出して、止血のために片手も(片鼻も)塞がって、集団の流れから完全に外れて恥ずかしい気分でいるというのに、周りの人はまるで何も起きていないかのように振る舞うのだ。
自分の周りの人間って、俺の感情に起伏があったら、それに大なり小なり呼応するようにその姿を変えるのかと思っていたら、あれ、全然そんなことない、自分が内面で何を思おうとも、全然変わったりなんかしないんだ、と思って、悲しかった。
当時はそれを「恥ずかしい」という感情でしか捉えていなかったが、集団の中で冷ややかな目で見られて、孤立して助力を失わないようにしたい、という生存本能なんだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿